会社葬・お別れ会(偲ぶ会)とは?儀式の違いや特性を知ろう

企業の会長などが行った際に行われるのが、会社葬もしくはお別れ会です。会社葬、お別れ会と言われても具体的にどのような違いがあるのかわからないという方もいるでしょう。2つの違いを把握したうえで、どのような特徴があるのか知ることも必要です。情報を持っていれば、状況に合わせて適切に対応することにつながります。実際に会社葬とお別れ会のどちらが適しているかは状況によって異なるので、特徴を把握したうえでより良い選択ができるようにすることが大切です。

儀式の意味合いが強い会社葬

会社葬は、基本的に亡くなった方を儀式で厳かに送るものです。そのため内容には、読経や焼香などの宗教形式が含まれます。儀式や式典が行われるので、寺院や関係者との打ち合わせなどが必要だという点を押さえておきましょう。また会社葬が行われる時期は、親族による密葬が終わった後の1~2か月後が目安になります。具体的には、四十九日以内に執り行うことが多いのも会社葬の特徴の1つです。

密葬後の1~2か月ほど時間の猶予があるといっても、準備をする内容も多いのでゆっくりしている余裕はありません。寺院や関係者との打ち合わせから、案内状の送付先や席順の準備など当日までにさまざまな準備を行っていきます。会社葬を取り仕切る場合には、企業側で実行委員会を作るのが一般的です。実行委員会のメンバーが中心になって、関係者との打ち合わせや案内状の送付などの準備を行います。最初に会社葬の流れを確認し、当日までにどのような準備が必要なのか情報を整理して行動しましょう。

無宗教形式のお別れ会を知ろう

会社葬は宗教色が強い儀式のイメージが強い一方で、お別れ葬は宗教性の薄いスタイルになります。そのため宗教形式にとらわれず、自由な演出ができるという特徴があげられます。またお別れ会を実施する時期は、会社葬と同様に故人が亡くなられてから1~2ヶ月以内が一般的です。

実際のお別れ会では、献花台が設けられていて来場者が献花するスタイルが多くなっています。追悼パネルや映像などを工夫することで、故人を偲ぶのに適した会場作りが行われているのも特徴の1つです。自由形式のお別れ会だからこそ、故人が残した業績や企業に関する内容を紹介する場合が多いのです。

さらにお別れ会の場では、献花後に会食の席が設けられる場合もあります。形式には決まりが存在していないからこそ、故人の好きな形にするなどさまざまな工夫ができます。実施する場合には、どのような形式がいいか実行委員会で話し合って工夫していくことが大切です。

会場面でも違いがある

会社葬とお別れ会における違いは、宗教形式の儀式かどうかという点だけではありません。実施される会場という面でも違いが存在しています。

会社葬の場合には、宗教色が強いので葬儀所を選ぶのが一般的です。遺骨の安置や読経なども行われるため、葬儀所を選ぶ場合が多いのです。来場する人数に合わせて会場を選ぶようにしましょう。1つ注意が必要なのが、大人数が入れる式場は予約が取りにくい場合もあるという点です。会社葬の準備を進めたら、最初に人数を把握して会場を押さえておくことが大切です。案内状の送付にも時間がかかるので、早めの準備が欠かせません。

一方でお別れ会の場合には、葬儀所ではなく演出の融通が利くホテルや多目的ホールなどを選ぶ場合も見られます。自社施設があるなら、その場所を利用してお別れ会を実施することもあります。自由形式のお別れ会だからこそ、来場人数と演出の内容に合わせてどのような会場が適しているのか考えて選ぶようにしましょう。

合同葬という選択肢も存在している

合同葬という選択肢も存在している

会社葬やお別れ会ではなく、合同葬が行われるケースも見られます。合同葬というのは、故人の家族と企業側が合同で開催する葬儀のことを指します。親族と一緒に準備を進めていくことになるので、スムーズな連携が求められるので注意しましょう。また会社葬やお別れ会の場合には、故人が亡くなられてから1~2か月の準備期間があります。一方で合同葬は、亡くなってから遅くても一週間以内に行われます。準備の期間が短いという点を理解して当日に備えることが大切です。

合同葬が行われる場合の会場は、寺院などの宗教施設や葬儀のためのセレモニーホール、もしくは自社施設が選ばれます。急な準備だと参列者が多いと、対応が不十分になってしまうケースも見られます。問題なく対応できるようにするためにも、短い期間でもしっかりとした準備ができるようにしましょう。親族の意向を聞きながら、準備を進めていくことも合同葬における大切なポイントの1つです。

まとめ

企業にとって大切な方が亡くなったとき、会社葬やお別れ会が行われるケースも見られます。会社葬は読経などの宗教の儀式も実施される一方で、お別れ会は自由形式のセレモニーのようなスタイルになります。故人が亡くなられてから1~2か月以内に行われるので、しっかりと準備を進めていきましょう。また会社葬とお別れ会には、会場選びでも異なる特徴があげられます。さらに合同葬という選択肢もあるので、状況に合わせて判断することが大切です。

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